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とりあえず死ななくて良かったというか[謎]。
by securecat
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Re: 「HTMLやってる」人を何と呼ぶ?
/.J の「「HTMLやってる」人を何と呼ぶ?」というストーリーに対してコメントをつけました(コメントするのは2年ぶりだし、そもそも /.J を見ること自体も久しぶりだけど)。

が、なんか、ちょっとコメントする場所をミスったかもしれないというか、それ以前に、なんというか流れている空気が違う気もしまして、このコメントをもっと読んでほしい人たちに対して読みやすいであろう場所へ移動させるべく、こちらへまるごと転載しておきます。

なお、僕の念頭にあるものとして、「マークアップエンジニア」というタイトルで仕事をする人にとっての職域とは、弊社の募集要項にある通り:
HTML/XHTMLのマークアップ、情報設計および文書構造のデザイン、エンタープライズCMSのテンプレート設計・開発、CSSの設計およびコーディング、JavaScriptのライブラリ設計・開発・実装。以下の技術に関する研究・設計・開発:XMLをはじめとする多様なウェブフロントエンド技術全般、アクセシビリティ、ユーザビリティ、各種オーサリングツールや開発プラットフォーム。

といった辺りを中心に置きつつ、あとはその領域を示す球または円の大きさ・質量・材質といったものが属人的に変化する……という定義を前提としていますので、まるごと転載のコメントを読む前に、少なくともこの点は踏まえておいてもらえればと思います。



§

Re:マークアップエンジニア」から全文転載:

「マークアップエンジニア」という言葉を作った人です。

一時期というか、どうも今じゃむしろ一般的な(もちろん世間一般じゃなくて、界隈一般)職種になっているようで、なんとなく感慨深くもあります。求人でもわりと使われている用語として定着しつつあるようですし。しかし、ちょっとなんというか、その肩書きを名乗るポジションの扱い的には、僕が本来イメージしていたものよりは下回っているかなという感触も、事実としてあります(それがイイ悪いの話ではなく)。

今マークアップエンジニア(ME)には大きく2 種類があって、しいていうなら Big ME と Little ME に分けられるのでしょう。僕は自身がそうであるという自負も踏まえて、ME という言葉自体に対して抱くイメージは Big ME ですが、これは Little ME を否定するものではありません。

そもそも Big ME が Little ME よりも上だということではないからです。Big ME はクリエイティブやデザイン領域から表現と実装を俯瞰するデザインエンジニアであり、Little ME は ME の担う職域のなかでもよりオペレーション領域に特化したスペシャリストであるといえます。

そして、それぞれの中にその熟練度や業務責任などに応じて、アソシエイト(アシスタント)とかマネージャーとかディレクターとかっていう職位が付随することで、各自のタイトルとなるでしょう。こういった職位という観点での上下関係は、もちろんあると思います。

インフォメーションアーキテクト(IA)界隈(特に欧米の本家 IA 的な界隈)でも、Big IA と Little IA という議論がありまして(というか上述のは ME をこの概念で構成した話なので)、あるいは IA ではなくインタラクションデザイナー(IxD)だというような議論も一方ではあり、しかしそういった議論の根底から考え直させようという「そもそも IA や IxD などいなくて我々は皆ユーザーエクスペリエンスデザイナー(UXD)だ」っていうような、そういう議論が最近ホットなトピックとなっています。

ただその勢いで UXD だっていってしまうと、ハイレベル(抽象的)な領域に踏み込んでいったものはいつしかすべてそうなってしまうと思いますし(ME も Big ME を突き詰めると UXD になってしまう)、そうなると「There're no ME, no SE/PG, ...」と続けて言えてしまいそうです。それはそれで良いのかもしれませんが、自分の一番根っこになっているのは何だというのが希薄になってしまいかねないという懸念もあります。僕は個人的には、具体的にどんな物質的成果物を提供できるのかが属人的すぎる UXD などの肩書きなんかよりも、ME なり IA なりといった肩書きのほうが好きですね。自分にとっての原点を傍らに置いておける安心感みたいなものもありますし。

職域や職能について考えたり共有をはかったりすること自体は、ふだんの仕事においても各人のキャリアパスを考えるにおいても有益なことだと思います。いろいろ議論すれば良いと思いますが、議論が言葉遊びになってしまったり、論点が何が上で何が下だというようなところになってしまったりすることも多々あるように見受けるので、そうでない議論が求められると思います。


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by securecat | 2009-04-20 13:58 | 職場
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